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2006年3月10日 (金)

ヘルメスの像

3月10日 ヘルメスの像
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数年前、昔のハーモニー会館の前のコタの入り口に掛かる橋に立っていた小さなヘルメスの像が盗まれたニュースがあったが2月上旬にここを通ったとき又立っているヘルメス像を発見した。この橋はジュアンダ通りからガジャマダ通りに曲がるカリチリウン川に掛かっているのであるが現在は橋の長さは数メーターで幅はその数倍ありそうなので橋であるとは気が付かないで通り過ぎるようだ。
この像は1905年オランダ植民地政府が観光のため立てたとされるが橋の欄干の中央に天球に乗せられる形であるので高さは2メートルもあろうが像自体は40cm程度である。この像は勿論創作でなく1580年のGIOVANNI DA BOLOGNAによるヘルメスの像を模したもので、小さな翼のある帽子をかぶり、踵にも小さな羽のあるサンダルを履き、左手には、2匹の巻きつく蛇と羽ばたく翼で意匠化された杖をもって、右手は高く天空を指している例の像である。 

昔、ドイツで骨董品アサリしたときつかまされ今も自宅の書棚にあることを思い出して、出して眺めると、その美しいバランスに見とれるほどである。
この杖のデザイン化したのが一橋大学の校章になっている。

ヘルメスはギリシャ神話の出てくるオリンポス12神の一つでローマ神話ではメルクリオス(英語名マーキュリー:水銀のようにすばしっこい)と言う。
色々ないわれを持つが一番は商業の神様である。 それ故の商都バタビアに関連するのだと思う。生まれてまもなく、アポロンの牛を盗んだので、盗人の庇護者であり、聡明で雄弁であり主神ゼウスの右腕となり天空を飛ぶ使者や道案内もした。発明の神、旅人の守護神でもある。
左手の黄金の伝令杖(ケリュケイオン)はジャカルタのヘルメス像にはなくなっている。
この像はジャカルタ市の歴史遺産として保護リストに掲げられている。紛失事件も多分この像が倒れて川に落ちそうになっているのを市の公共工事課が救い市の博物館に仮り展示したあと返されたもののようでメディアが騒ぐほどの事件ではない。レプリカかも知れないが元々レプリカでもあり、騒音渋滞の中、却って人目にもつかず、スカルノの植民地遺物の破壊キャンペーンを生き抜いた点に意味があるようである。

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