タイの紋章とインドネシア・ガルーダの違い
インドネシアのガルーダの紋章はヒンズーの神鳥である。『ラーマーヤナ』の中で、魔王ラーヴァナの手からジャナカ王の娘シーターを救い出そうとする場面が有名である。
タイ国の紋章もこの神鳥をモチーフにしており、人間の体に、鷹の頭・くちばし・翼・爪を備えた神聖な生き物として描かれた少しなまめいている。
時々、ホテルのロビーなどでも見られるガルーダの彫り物やバリ島の彫り物がガルーダの原型であり、タイのほうが原型に近いということでもある。インドネシアの国章はこの古典的ガルーダの姿でなくジャワ島の山奥に深住む絶滅寸前のジャワクマタカの姿をモデルとしている。
タイの方はアユタヤ王朝以来のタイのシンボルであり、国章となったのは1893年のことであった。こちらは又盾やリボンなどの装飾もない。
他にガルーダを紋章としているのにウランバートル市があるが、いずれにしてもインドネシアの国営航空ガルーダ・インドネシア航空のお陰で、ガルーダ イクオール インドネシアと一歩リードしている。
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