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2010年6月26日 (土)

アールヌーボーとアールデコ その2


東京国立近代博物館の工芸館でやっていたアール・デコ時代の工芸展では、一枚のパンフレットを貰ったが、展示館では多くの説明文があり、入ってすぐのアールデコのさわりの部分をカメラで撮ったので以下の通り紹介する。Abart_deco_tr


「1920年代ヨーロッパで花開いたアールデコは、鉄道、飛行機、自動車が都市の風景を変貌させたマシン・エイジとも呼ばれる時代の美意識を体現する新しい装飾様式でした。幾何学的な文様や形態に特徴を示すこの様式は、家具や工芸品、建築やポスターなど、さまざまな領域にわたって浸透し、近代生活の到来を告げるかのように世界各地に広まっていきました。Ababart_deco_2


19世紀に流行した、アール・ヌーボーが流麗な曲線に大きな特徴を示したのと対照的に、アール・デコは幾何学的な文様や形態に特徴を示しました。アール・ヌーボーが歴史的様式から決別して新しい様式を生み出したように、アール・デコもまた歴史的様式からでなく、キュピズムやバレエ・リュス、ウイーン工房やバウハウスなど、同時代の新しい美術動向に刺激を受けながら生み出されました。機械による大量生産、プラスティックやガラスなどといった新素材の出現を背景に、機械の美や機能主義、新しい時代の美意識がアールデコと言う新しい様式を生み出す原動力になりました。
フランスのアール・デコの時代の工芸品には、高級な素材をふんだんに用いた家具や、熟練した職人による手工芸的にも優れた工芸品が多く、二つの世界大戦に挟まれた「狂乱の時代」とも呼ばれる1920年代のパリを舞台に花開いた都市の富裕層の優雅な生活文化を感じます。」

この文章のなかで曲線に特徴のあるアールヌーボーと幾何学文様に特徴がアールデコと述べられている。ジャカルタで言えばマンディリ博物館、バンドンで言えばサボイホテルやイソラベラの曲線がアールデコの特徴だと思っていたが、その曲線を打ち出すとこんがらがるのかも知れない。アールヌーボの曲線とは植物のつるなど自然界の柔らかさを言うので建物にはあまり適切ではないのだろう。
アールヌーボは1900-1920年としてアールデコの先駆的様式と位置付けられるがオランダ自体がフランスより遅れ、それが東インドに伝わるのは更に遅れるはずなので時代で判断するのも難しいテーマで以前にも何かブログした気がするので表題はその2とした。そういえば東京の今週の博物館催し物に以下を追加しておこう。
アールヌーボの旗手「アルフォンス・ミュシャ」展:三鷹市美術ギャラリー Coral 5F

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