スラマドゥ橋
と言えば、ついこの間迄未だ未だだと思っていたのであるがとっくに完成していたのでびっくりしたことがある。スタッフが印刷した資料の中にJembatanSuramaduと言うのがあったので書き留めておく。
Ariesaksono氏のブログで写真は多くのクレーンが立っているので建設中のものであろう。 これは中国の資金で、中国のデザインで、2,500人(?)の中国人を連れて来て建設したもので、中国が100年保証している代物で、長さ5.438メーター、工事6年で2009年6月完成である。 総工費4兆(400億円)、ジャサマルガが保有で料金はセダンでRp30,000、2輪車もOKでRp3,000と安い。式典ではSBY大統領はこれで東ジャワの開発に貢献するだろうと語ったがマドゥラに力があるわけではない。ただマドゥラは独自のマドゥラ語を話す人口4百万のインドネシア3番目の部族マドゥラ人の島であるものの東ジャワに属するのである。
マドゥラは土地も貧しく塩やタバコなどしかない貧しい島で故にマドラ人はカリマンタンなどインドネシア各地に飛び出している。ジャカルタでもよく住民対立に登場する部族である。
インドネシア最長の橋がなぜマドゥラかと考えるとやはりマドゥラ人の為の政治的橋に思えるのだ。
スンダ大橋構想の方が経済的には大きな意味を持つが地震対策と巨額の資金がネックとなっている。世界の橋の比較はなかなか簡単にできない。フロリダーメキシコ間は42の橋がつなぐ総延長202kmでその中でセブンマイル橋はセブンマイル(11km)もある。 上海沖のドンハイ橋は32.5km、東京横断橋は総延長15km、木更津側の橋が7kmである。 世界一はニューオルリンズの38km、計画ではカタールーバーレンノ40km、マラッカ海峡は52kmとなる。これらは橋脚を多く使ういわば高架高速なので地盤さえ確保すればいくらでもと言える。 技術的にはつり橋がどうかで、その点世界最長は明石海峡大橋で橋の長さ3.9kmながら、中央スパン(橋げたなし)は2kmである。スラマドゥはメインスパンは818mである。
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