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2011年1月27日 (木)

「七つの罪源」シリーズ 1

昨年夏ブリューゲル展に行ったとき入手したのであろうか 7つの大罪 の解説パンフが手元にあった。 展覧会でその絵は無かったようだ。買った本にも絵はがきにも載ってるのは無かったから別のものでイメージに近い絵を飾っておこう。
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「七つの罪源」すなわち傲慢、嫉妬、激怒、怠惰、貪欲、大食、邪淫は、「大罪」を誘発する罪の源ないし根である。中世では神への不敬を意味する傲慢が筆頭の罪源であつた。しかし飛躍的な経済成長を遂げた16世紀のアントワープでは、「傲慢」より「貪欲」、とくに金銭への貪欲がより嫌悪されたのではないだろうか。プリューゲリレの版画にもこのテーマが多く描かれている。各版画では中央に擬人像が位置し、その罪を象徴する動物を従えている。周囲では日常生活に関連する罪の行為が繰り広げられているが、多くは背景の幻想的な建物から激しく燃えさかる炎の煙が噴出し、罪を犯した人たちの運命が暗示される。本シリーズでは、ネーデルラントの先達の画家、ヒエロニムス・ボスの様式への接近が見られ、いたる所に奇怪で不気味な怪物や悪魔が描かれている。それは罪を犯す人間の行為が実に理性なき獣のようであり、いやそれ以下であることを寓意化しているのである。

No.38《貪欲》
中央にいる擬人像(ほとんどが女性像)は金袋に囲まれ満足気.隣の修道士風の怪物は穴のあいた壺で金を運び、後ろでは吝普な金貸しが貧しい人の衣服や食器を質草にする。「そこにハサミが掛かつている」というオランダ語の諺のように彼は強欲な商売人。大きなバックから落ちてくるお金を狙う男はスリに狙われている。

No.39《傲慢》
華やかに着飾つた擬人像は孔雀を従え、鏡に映る自分の顔を誇る。左前景では頭脚人間(グリロス)が指輪を口につけ、同様のポーズをとる。一方、エキゾチックで装飾過剰な建物の内部では、華やかな外観とは裏腹に焚刑が執行されている。

No.40《激怒》
擬人像はスカートとスリッパを履いている以外は完全武装をし、右手に剣、左手に松明を持つ。足元の熊は「激怒」を象徴する動物である。画面には当時のヨーロッパの過酷な戦いの日々を思わせ、無数の犠牲者の姿が見える。

じっくり読むため2回に分けよう。

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