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2012年5月24日 (木)

ジャバの生活文化とワタスゲ

昭和15年頃、イギリスのボンダー女史著、矢吹勝二氏訳の「ジャバの生活文化」がある。当時のジャワの生活が女史の目を通して優しく語られている。彼女自身が優雅であるが、当時のオランダ人も本国を忘れて生活をエンジョイしているし、ジャワ人達もその生活が美しいと感嘆の目を持って語られる。
オランダ人の生活の一場面に「ワタスゲ」が出てくる。「どの家にもフォールガレリーがある。これは三方を開放した居間で、言わば家庭のショーウインドウのやうなものである。といふのは、家の正面には石の手すりか柱があるだけで、別に垣といふものが無いため、道路からそっくり見えるからである。部屋の壁には磨きたてた真鍮細工や古物の青皿などがかけてある。。。。よく伸びた棕櫚の木、鉢植えのクジャク草、花瓶に盛った深紅のワタスゲの花なども美しい。(1年中。。。ワタスゲだけはいつでも花を付けてゐる。  1年中見るのであれば今でもある筈であるが、聞いたことが無い。ワタスゲ自体が日本語であり、現地で何というのかも解らない。 
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Weblioの写真を付けたが見る様の綿の玉状の花を付いている。綿なので白であるが文中には真紅となっている。英名はCotton Sedgeである。 当時のオランダ人の家はWoonhuisとか言った筈で今でもいくつか残っているが、最近のインドネシア人の家はそれをいく倍も凌駕する豪華のものが多くなった。

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コメント

はじめまして。私はオランダ在住のオランダ語翻訳者です。こちらのブログは数年前より大変興味深く拝見しておりました。というのは、私は目下、オランダのとある小説の翻訳に取り組んでおり、その舞台が主に戦前の東インドなので、当時の風物なども登場する関係上、昔のことを日本語で書かれているのは私にとってとても参考になるためです。というわけで、何年も前より時おり拝読しては密かに感謝していました。ありがとうございます。

今回、このワタスゲという植物のことを読み、どうもこれはなにかの勘違いではないかという気がして、ついにこうして書き込んでいます。ワタスゲは、ツンドラ地帯によく生育する植物です。私もノルウェーに行ったときに見ました。それがジャワに一年中咲いているとはどうしても思えません。しかも真紅のワタスゲというものはないはずです。もしかしたら、その花は、ネムの木かなにかそのような花ではないかと…英語の原文を読んでみたいものです。

また、旧オランダ植民地時代のコロニアル風な家屋には、表と裏にバルコニー(テラス)のようなものがついていますね。フォールギャラリーはオランダ語ではvoorgalerijと綴り、これは家屋の表側のバルコニーのことです。表はお客人などを迎えるところ、そして裏のバルコニーachtergalerijは、家族や友達と過ごす場所だそうです。私自身は現地へ行ったことがないので、写真や東インドをよく知るオランダ人から教えてもらうばかり、こちらのブログも引き続き、楽しみに拝見させていただきます。

長々と失礼しました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

投稿: 國森由美子 | 2012年5月26日 (土) 07時53分

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