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2013年8月 7日 (水)

風たちぬ

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読売新聞の付録で「風たちぬ」のポスターを貰ったので、序でに先週見に行って来た。
副題迄入れると「風立ちぬ いざ生きめやも Le vent Se l’eve, il faut tenter de vivre」と言うようだ。堀辰雄が訳
したポール・ヴァレリーの「海辺の墓地」よりとある。

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宮崎駿監督で彼のスタジオ・ジブリが制作している。ジブリと言うのは彼が空への夢からイタリヤ カプロニ社製の偵察機の名前(本来の意味はサハラの熱風)から来ているそうで、名機ゼロ戦を設計した堀越二郎が夢で見たカブロニ技師に励まされゼロ戦が生まれて行くストリーとダブっているようだ。
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この話は堀越二郎が関東震災に遭遇する列車の中で偶然知り合った奈緒子と言う女性との恋愛と言うストーリーに繋がっていく。そこが作家堀辰雄の描く「風立ちぬ」の世界である。彼女はその内に結核に掛かっっているのが解ったが、二郎はあえて彼女との結婚を決意し、苦難を乗り越え愛していく。菜穂子は妻として女性として一番きれいにふるまいその努力の数日を二郎に捧げ、そして田舎の療養所に消えて行くシーンは涙を誘う。
ゼロ戦と言えば特攻隊と切り離せない悲しい時代であるが、それは映画のテーマではない。それが副題にあるが、それはあと一人の作家 堀田善衛のエッセイ「空の空なればこそ」に出てくる旧約聖書にある「凡て汝の手に堪ふる事は力を尽くしてこれを為せ」と言葉が全体を貫いている。
ポスターには「堀越二郎と堀辰雄に敬意をこめて。 生きねば」と墨書してあった。生きねばと言うのはあの暗い時代だったからなのか。
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今、又ひょっと風が起こった。
小生には日中戦争の時代を思い起こすが繰り返してはならない。

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